ダイバーシティ・ウィーク

Sophia Diversity Week 2019
ダイバーシティ・ウィーク

 2018年に続き、11月25日「女性に対する暴力撤廃の国際デー」から12月10日「世界人権デー」までの期間、ダイバーシティに関わるさまざまな企画を開催しました。ダイバーシティ推進室と学生および多分野の教員との協働による取り組みとなりました。女性・障がい者・LGBT・外国人(異文化)などを日本社会がどのように包摂していくかを考える機会となりました。

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プログラム

1.ブックフェア

「マイノリティ」「LGBT」をテーマに関連図書を選定し、紀伊國屋書店上智大学店で実施。

2019年11月25日(月)~12月10日(火)

2.ワークショップ

「グローバル化対応」は英語だけで大丈夫?
日時:2019年12月2日(月)17:20-19:00
場所:7号館14階特別会議室

 上智大学とヒッポファミリークラブが連携した初めての試みで、大学生を中心としたヒッポファミリークラブの会員が司会や進行役を担い、ドイツ語学科の学生を中心に、海外からの留学生を含む約30名とヒッポファミリークラブの会員約50名が集まり多言語の自然習得ワークショップを開催しました。

3.シンポジウム

「夜回り先生が講演、性被害防止を考えるシンポジウム」
日時:2019年12月10日(火)17:20-19:00
場所:7号館14階特別会議室

 交際相手など身近な相手からの性被害・性暴力、そしてどうしてそれが起こり、どう防ぐのかを考えるシンポジウム。
「夜回り先生」で知られる、本学卒業生の水谷修さんより様々な現場での体験を通しての思いをお話しいただきました。

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4.学生企画

①「食べること」に潜むジェンダー 11/26 @10-301

 「食べる」という行為と「~らしさ」という内面化された規範が繋がっているということに気がつくきっかけを作るというものでした。
 そのために、「食べること」と「ジェンダー規範」をテーマに「食べ物のジェンダーイメージと好み」について上智大学生を対象にどの程度意識しているのか調査を行いました。結果は学食で展示をしました。
 また結果を元にワークショップを行い、普段生活する中で実際にどんな規範があるか、それをどう感じているかなど参加者の皆さんと意見交換をしました。
 参加者からは「普段感じていても言語化することがなかったので良い機会だった」などの言葉をいただき、充実した会になったと思います。

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②アイデンティティについての対話 11/28 @10-301

 この企画ではアイデンティティとは何かという大きな問いのもと、自分らしさをどのように語ることができるのか、自分らしさと他者との関係などを中心にディスカッションを行い、自分が感じる自分らしさと他者から見られる自分らしさには質的な違いがあることなどの問題を話し合いました。

③MAKE YOUR OWN COLOUR レインボーサンドを作ろう 11/30 @11-SSIC

「自分はそうじゃないから。」ではなく「身近な人がもし悩んでいたら。」をテーマに、LGBTQ+について考える企画を行いました。YouTuberの かずえちゃん のお話や、レインボーサンド作りを通して、多様な性のあり方について学びました。当日は約30名の方が参加してくださり、「互いの個性を認め合う理想的な空間だった」「作業を通して他の人と交流しながら多様性を学べた」といった声をいただきました。

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④D&I報告会 12/4 @11-SSIC

 企画前半では様々な団体の活動発表とそれぞれの立場における課題や困難を語ってもらい、後半には、それに対して自分がどのような行動を起こせるかについて考えて頂きました。今後もマイノリティが抱える困難や不安が、マジョリティと同じ社会や環境の中で生起していることに対して、交流を通して自らと関連付けて考えることの重要性を広めたいと思っております。

⑤日中韓「隣人を知り、交流しよう」 12/6 @10-301

 この、シンポジウムを通して中国・韓国にルーツを持つ人々について知ってもらい、交流の場を設けることでした。中国人留学生、韓国人留学生、在日コリアン、日中・日韓ハーフの学生に、彼らのアイデンティティや感じた違和感などについてお話いただき、その後「彼らが暮らしやすい社会を作るために私たちができることはなにか」についてディスカッションを行いました。当日は、日本人とルーツを持つ参加者の割合が半々だったため、互いの理解をより深められた交流会にすることができ、外国にルーツを持つ人について知ってもらう、という本企画の目的が果たせたと感じたと同時に、これからも交流の場を設けていくことの大切さを感じました。

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