第2回ダイバーシティセミナーを開催しました。

第2回ダイバーシティセミナー「LGBTsとの共生~大学でできること」

日時:2017年10月16日(月)17:15~18:30 場所:図書館9階921会議室

 御茶の水女子大学基幹研究院准教授 石丸 径一郎氏を講師としてお招きして「LGBTsとの共生~大学でできること」を教職員を対象に開催しました。スライドに基づいた詳細で多岐に亘る講義に参加した20人は聴き入りました。

 本年3月に開催した第1回のダイバーシティセミナーは「LGBT基礎演習」と題し、LGBTの基礎的な理解とキリスト教の立場と性的マイノリティについて、学内講師から講演をいただきましたが、今回は専門家の立場から、日本および海外における現状や対応の具体的な説明と分析をお話しいただき、LGBTsを深く理解する良い機会となりました。

 最初にLGBTの基本となるL,G,B,Tの一つひとつについて説明があり、便宜上、分かれてはいるがそれぞれの概念の厳密な定義はむづかしいとの説明がありました。普段なかなか知ることができない、LGBの日常生活体験、LGBTが社会生活において困ること、Tに関する診断治療、性の多様性の総称の難しさなど、詳しく細やかな説明がなされました。

 後半は大学とLGBTsとの取組みをとり上げ、いくつかの大学の事例をお話くださったなかで、特に東京大学のLGBT関連サークルなどの歴史や現状をお話いただきました。石丸先生より資料として「できることガイドin東京大学」が参加者へ配布されました。最後に「弱者を支援する」という姿勢は当事者の自尊心を損なう、これからは共生するという姿勢が必要になってくるだろう、という発言で講演を締めくくられました。